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経済危機の時こそ「政府の出番だ」との声が日本で多い。しかし行政システムの肥大や政府による市場への介入の恒常化のきっかけとなるようでは本末転倒だ。では損なわれる恐れが出た市場機能を一時的に補正する手段は何か。たとえばリスクが本来大きい証券売買については、リスク管理を本来業務とする市場の主要構成者に委ねるという手法が望ましい。
3月24日に米連邦準備制度理事会(FRB)は企業群への流動性供給に当たって、米国最大の資産運用企業ブラックロックに運用の実務を委ねた。これで商業手形や格付けの低い社債などの集合証券の売買を、生き馬の目を抜く腕利きの業界人に委ねたのだ。
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