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大相撲の代表的な決まり手の一つが寄り切りだ。四つに組んでまわしを引きつけ、じっくりと勝負を付けたり、一気に前に出たりと力士の個性が表れる技でもある。
仕切り前に大げさに気合を入れる独特の動作から「ロボコップ」と呼ばれて人気を博した元小結・高見盛の東関親方は、右差しからの速攻を得意とした。「自分はかいな力(腕力)が強いほう。当たって、そのまま止まらず前に出ることが大事だと思っていた」と振り返る。相手を寄り立てながら右を差し、かいなを返して反撃の間を与えず決着をつけることを狙っていた。
立ち合いも頭ではなく「肩から当たっていった」という。右肩をぶつけ、そのまま右差しを狙う。当たりを強くするため、稽古(けいこ)場ではテッポウ柱に肩を打ちつけた。そのため、現役時代は右肩にこぶのような盛り上がりがあった。
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