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新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

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「脱出」や「買いだめ」などパニック起こさず冷静に 求められる意識改革

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新型コロナウイルスの影響を受け、マスクをつけて通勤する人たち=東京都中央区で、小川昌宏撮影 拡大
新型コロナウイルスの影響を受け、マスクをつけて通勤する人たち=東京都中央区で、小川昌宏撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で、特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令された。まさに「国難」とも言える事態だが、同じ社会に暮らす人同士、連帯してこのウイルスに立ち向かえば打ち勝てるはずだ。必要な買い物や医療機関への通院はこれまで通りできる。対象地域の人々は「脱出」や「買いだめ」などパニックを起こさず、冷静に対処することが大事だ。

 新型コロナウイルスは無症状の人や軽症者でも他の人に感染させる、やっかいな存在であることが次第に分かってきた。政府は感染者の行動履歴を追い、新たなクラスター(感染集団)を生み出すのを防ぐ対策に力を入れてきた。しかし、感染は日本各地に広がり、特に都市部で深刻だ。東京は多い日で143人の陽性が確認され、福岡ではわずか3日間で感染者が倍増した。患者を受け入れられなくなる「医療崩壊」寸前に陥っているのが発令の根拠だ。

 宣言には私権を制限する権力の行使が伴う。感染を減らすためどれだけ実効性があったのか、市民生活にどう影響を与えたのか。また、発令のタイミングは適正だったのか。専門家の間でも「遅すぎる」との声があり、評価が分かれている。さまざまな点について、感染状況が落ち着いた後で、政府と自治体は検証すべきだ。

 今、重要なのは、行動変容に向けた意識改革だ。人と人との接触を8割減らせば、1カ月後には収束に向かうという専門家の報告もある。不要不急の外出を自粛し、テレワークなどを実践して仕事や学校などで多数の人と接していた機会を減らし、家族などに限れば可能だという。夜間の飲み歩きやイベントへの参加などは控え、ウイルスを他人にうつさないように心がけたい。また、換気を良くし、人との距離を保ち、近距離での会話も避けてほしい。【阿部亮介】

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