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目は語る

4月 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 絵画史を重視、体系的に収集=高階秀爾

 ロンドンのトラファルガー広場に聳(そび)え立つナショナル・ギャラリーは、1824年に設立された。フランス革命の最中(さなか)に開設されたパリのルーヴル美術館や、ナポレオン戦争直後に創設のスペインのプラド美術館に比べると、大分遅い。

 だが、だからと言って、当時のイギリスが大陸諸国の優れた芸術遺産を知らなかったわけではない。それどころか、早くから美術市場が成立していたロンドンでは、富裕な貴族や愛好家による美術品収集が盛んであった。若いターナーがヴェネチア派やクロード・ロランの名作を直接学ぶことができたのも、そのおかげである。

 これら収集家たちは、貴族仲間や画学生などには喜んでコレクションを公開したが、やがてさらに広く一般の人々にも見せたいと思うようになった。一方政治の世界にも、身分や職業の別なく、誰でも芸術を楽しみ、学ぶ場としての公共施設の重要性を説く指導者が登場し、それらの気運がひとつになって、ナショナル・ギャラリー設立に結実したのだという。それだけに、作品収集にあたっても、質の高さとともに歴史を重視する視点が貫か…

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