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平和への熱、広島に捧げた「哀歌」 先月死去、作曲家のクシシュトフ・ペンデレツキ

 「広島の犠牲者に捧(ささ)げる哀歌」など前衛的な音楽で、1960年代に世界的名声を獲得したポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキが、3月29日に86歳で死去した。音響によって感覚に訴える作品たちは映画でも頻繁に使われ、今も多くの人の耳に届いている。

 ポーランド南部のデンビツァで33年に生まれた。60年作曲の「哀歌」は52の弦楽器で演奏する。胸をかきむしるような鋭い高音で始まり、次第に音の数は増えて、やがて弦の音でびっしりと塗りつぶした暗黒の響きとなる。指定した音程の間にある全ての音を鳴らす「トーン・クラスター」や、楽器の胴をたたいて音を出すなどの特殊奏法を次々に投入した。

 当初の曲名は目安となる演奏時間から「8分37秒」。初演を聴いて「自分も圧倒された。この曲を何かに捧げたい」と考え、「広島」に結びついた。何度も演奏拒否に遭いながら、タイトルと作曲者の名声はやがて世界に広まっていった。

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