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3月20日に富山駅の南北を走る路面電車が新幹線軌道の下でつながり、1908年の富山駅開業から100年以上も続いた鉄路による南北分断が解消された。
富山市は2003年からコンパクトシティーを掲げ、分散した都市機能を中心市街地に再配置してきた。軸となるのは、公共交通網の整備と住宅政策の一体化だ。LRT(次世代型路面電車)などを整備するだけでなく、沿線13カ所を居住推進地域に指定し、人口集積を戦略的に誘導する。まちなかへの高齢者居住を進め、介護・医療従事者の移動距離を短くする工夫もしている。
コンパクトシティーを強力に推進してきた森雅志市長は、交通が便利になっても、人は「楽しい、おいしい、おしゃれ」の要素がないと街にやってこないと言う。そこで、全天候型の広場「グランドプラザ」、ガラス美術館や図書館などが入居する「TOYAMAキラリ」を開業し、街の魅力向上を図ってきた。いずれも駐車場はなく、公共交通機関でのお出かけを促す。街で花束を買った人や、孫と一緒の祖父母を対象に、電車運賃や市内施…
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