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「すがれる唯一の場所」「もう路上には…」 ネットカフェ難民の募る不安 緊急事態宣言

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男性が滞在するネットカフェの看板。前の通りに人通りはまばらだ=東京都台東区で2020年4月8日午後5時34分、斎藤文太郎撮影
男性が滞在するネットカフェの看板。前の通りに人通りはまばらだ=東京都台東区で2020年4月8日午後5時34分、斎藤文太郎撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、東京都内のネットカフェや漫画喫茶で暮らす人たちの間で不安が広がっている。ネットカフェなどの娯楽施設は休業要請の対象となる可能性があり、「居場所」を失うかもしれないからだ。【斎藤文太郎、二村祐士朗】

3年前から「我が家」

 7日午後7時過ぎ、東京・浅草。雑居ビルの7階にあるネットカフェの一室で派遣社員の男性(52)は、100円ショップで買ったイヤホンをテレビにつないだ。画面には緊急事態宣言を発令する安倍晋三首相の姿が映る。「いよいよ来たか」。もし、この店が休業したら路頭に迷う。路上生活をするしかない。

 男性は3年前からここで暮らしている。月の利用料は約8万円。店は鍵付きの「完全個室」をうたっており、2畳ほどのスペースには私物を置いておくことができる。共用部分にはコインシャワーや洗濯機もあり、生活に困ることはない。

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