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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『アウターライズ』『山の上の物語 庄野潤三の文学』ほか

◆『アウターライズ』赤松利市・著(中央公論新社/税別1700円)

 赤松利市は住所不定、無職の新人としてデビューし話題となった。東日本大震災発生後は、被災地で土木作業員をしながら、この長編小説『アウターライズ』を書き続けたという。

 あの震災から10年、再び東北を正断層型の「アウターライズ地震」が襲い、津波が街をのみ込む。第一章「襲来」では、著者の体験を投影した作業員、実業団女子ランナー、市役所防災企画室室長など、さまざまな被災の形が描かれる。

 驚くべきは第二章「開国」。東北は日本から独立し国家を建設する。3年間は鎖国を敷き、期限の到来を控え、500人規模のマスコミを入国させた。被害者が6名という奇跡は本当なのか? 変容した東北でジャーナリストたちが見たのは、新しい防災国家であった。

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