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発言

「子どもの権利」浸透を=林希恵 「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」プログラム・オフィサー

 虐待や貧困、いじめ、自殺。現在の日本社会には、子どもを取り巻くさまざまな課題がある。子どもの権利についての国際的な基準である子どもの権利条約は、昨年採択から30年、日本批准から25年を迎えたが、子どもの権利条約は日本社会に浸透しているだろうか。

 セーブ・ザ・チルドレンが昨年夏に全国3万人に対して行った調査では、大人の8割が子どもの権利を尊重していると回答したが、子どもの権利条約を内容までよく知っているのは2%。そもそも聞いたことがない大人は4割にのぼった。高校生世代の子どもも、約3割が条約を聞いたことがなかった。さらに、子どもと大人の約7割は、子どもの権利を大人と同様に当然認められるものとして捉えていなかった。日本批准から25年たったにもかかわらず、子どもの権利条約は十分に理解されていないのが現状だ。

 子どもの権利を知らなければ、子ども自身が権利を行使することも、大人が守ることもできない。調査では子どもたちから「義務教育の中で『こんな条約がある』という情報しか習わず、細かい内容などが教えられない」「もし(権利を)知っていれば子どもも意見を主張して話し合いをしたりできる」といった声が上がった。学校教育をはじめとして、さまざまな場所で子どもの権利を知る機会を保障する必要があるだろう。

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