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ブラック・チェンバー・ミュージック

/245 阿部和重 写真・相川博昭

 せめて彼女が難民認定を受けられれば話は別だろうが、そんな厚遇はありえまいしこういうシリアスなシチュエーションで安易に楽観視するべきじゃない。おまけにこちらは執行猶予期間中の身でもあるから、ここは細心の注意でもって言葉をかわさなければならない。

「ご用件はなんでしょうか」

「いや、ドア越しに説明するようなことではないんでね、まずはここ開けてお顔を見せてもらえますか」

 これまた悩ましい局面だ。仮にこの自分になんらかの嫌疑がかけられているとしても、令状なしの訪問だとすれば任意の聴取ということだろうからいちおうは拒否しうる。

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