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NY駐在の商社マン、感染経験で鳴らす警鐘 「まるで戦争」の新型コロナ

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黒岩さんが新型コロナウイルスの感染を調べるため病院を訪ねると「軽症者には検査はしない」と書かれた紙を渡された=提供写真
黒岩さんが新型コロナウイルスの感染を調べるため病院を訪ねると「軽症者には検査はしない」と書かれた紙を渡された=提供写真

 新型コロナウイルスの感染者が全米最多の14万人超を数えるニューヨーク州。現地に駐在する大手商社勤務の黒岩健太郎さん(53)は高熱や味覚異常があり、携帯電話のビデオ診断で感染が間違いないと医師から診断された。大都市での感染爆発や約3週間に及ぶ闘病生活を電話取材に語り、「日本でも医療崩壊につながる危険はある。皆が自覚を持って感染対策を進めるべきだ」と警鐘を鳴らした。

 黒岩さんはニューヨーク中心部で1人暮らし。インタビューの間も電話の向こうから救急車のサイレンが聞こえる。州内では医療従事者が不足し、医療現場が切迫しているという。クオモ州知事は3月下旬、「あなたの地域で医療危機が起きていなければ、今すぐ助けに来て」と全米の医師や看護師に呼びかけた。黒岩さんは「まるで戦争のようだ」と感じている。

 3月19日ごろに発熱し、3日後から急激に上がり出した。電話などで医師の指示を受けて市販の解熱剤を飲んだが、40度近い高熱が1週間以上続いた。発症から約3週間たった今も37度台の熱がある。のどの痛みやせき、呼吸のしづらさ、頭痛があり、味覚も「異常になった」という。生臭さが気になったり、味を感じなくなったり。高熱が下がり始めてから、熱以外の症状を自覚した。どこで感染したか心当たりはなく、「いつまでも熱が上がったり下がったりで、相当しつこい」と話す。

 重症でなければ病院は受け入れてくれず、携帯電話のビデオ診断で医師から「長引く高熱や他の症状から、感染は間違いない」との見立てを受けた。3月27日に近くの病…

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