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再思三省

第85回 非常時でも法律通りに

記者会見で「緊急事態宣言」について話す安倍晋三首相=首相官邸で2020年4月7日午後7時24分、竹内幹撮影

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 「再思三省(さいしさんせい)」とは何度も考え、何度も自らを省みること。実際に紙面に登場した事例などをひきながら、月1回、三つずつのテーマで気をつけたい事柄をつづっています。なお、この中には必ずしも一般的に間違いとはいえないものもあります。読者への配慮や紙面上の統一などの点から決めているものは、理由とともに示しています。

首相も言い間違える

 (新型インフル等特措法に基づく)非常事態宣言 → 緊急事態宣言

 改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、安倍晋三首相は7日に緊急事態宣言を発令しました。記事や見出しでこれを「非常事態宣言」と書いてしまうものを時々見かけます。しかし法律上の用語は「緊急事態宣言」。首相が記者会見で「非常事態宣言が発動できる」と述べたこともありますし、現状を「非常事態」と言いたくなる気持ちは分かりますが、少なくとも同特措法に基づく措置は法律に合わせるべきでしょう。

足りないのはどっち

 収支不足 → 収入不足

 すっと読み飛ばしそうですが、少し考えればおかしいことに気づくはず。問題なのは「収(入)」の不足で、「支(出)」はむしろ過剰なのです。大阪市が「財政収支概算」で、収支がマイナスとなることを「収支不足」と表現するなど自治体の発表ではよく見られる表現ですが、赤字であることをオブラートに包んでいる雰囲気もあります。言葉の意味からしても、「収入不足」「財源不足」もしくは「収支がマイナス」などとしたほうが明快です。

欠落しやすいパーツ

 バイデン米副大統領 → バイデン前米副大統領

 米大統領選で民主党候補となることが確実となったバイデン氏ですが、原稿で複数回「前」の欠落がありました。役職名で「前/元」に「副/代理/代行/補」などが組み合わさると、どれか見落とされがち。以前、大島理森氏(現衆院議長)について自民党の「前副総裁」とあるべきところを「前総裁」としてしまった原稿もありました。11月の本選(これも「本戦」としてしまいがち)までバイデン氏は何度も記事に登場するはず。「前」「副」ワンセットでの確認が必要です。

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