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記者の目

東日本大震災、地域に閉塞感 生活に密着した「希望」を=藤井朋子(東京運動部、前盛岡支局)

新しいまちづくりが進む岩手県陸前高田市でレンタカー店を開いた浅間勝洋さん(右)=で2020年2月、滝沢修撮影

 東日本大震災から9年の月日がたった。私は2015年4月に新人記者として盛岡市に赴任し、時間を見つけては車で2時間かけて被災地に通ってきた。この5年間で確かに建物や防潮堤の整備は進んだ。でも、被災地に漂う閉塞(へいそく)感も強まっていると思う。今必要なのは、被災地の人たちの生活に密着した「身近な希望」なのではないだろうか。

 記者1年目だった16年3月の選抜高校野球大会。岩手県から釜石高校の出場が決まった。釜石市は震災で1000人を超える犠牲者を出し、当時はまだたくさんのプレハブ仮設住宅が並んでいた。それでも「復興の光!」と、同校を応援するのぼりが揺れる街には、明るさがあった。「もうすぐ家を建てる」「ここを出て、災害公営(復興)住宅に入るのが楽しみ」。前向きな目標を持ち、自らを釜石高に重ねているように見えた。

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