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自宅待機の感染者、困惑の日々 保健所からは除菌シートだけ…「どうしたらいいの」

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自宅療養の中、妻と鉢合わせないようにするために使った無料通信アプリ「LINE(ライン)」の画面=男性提供
自宅療養の中、妻と鉢合わせないようにするために使った無料通信アプリ「LINE(ライン)」の画面=男性提供

 新型コロナウイルスの感染者が増えて病院のベッドが足りなくなり、自宅待機を余儀なくされる人が増えている。自宅でどのような生活を送っているのか。感染が判明した埼玉県の40代男性=自営業=が電話で取材に応じた。自宅待機を指示されたが、保健所からはアルコールシート20枚が送られてきただけで、消毒や隔離の手法が分からず困惑したという。「部屋にこもって家族との接触を断つなど、自分なりに対策を考えたが限界がある。マニュアルが必要と思う」と強調する。

メールで「命令書」だけ

 男性は6日、病院の検査で「陽性」と判定された後、軽症のため保健所から自宅待機するよう電話を受けた。

 自宅で過ごせば家族感染の危険がある。対応方法を知りたかったが、担当者からは電話で「家族と濃厚接触せず、できるなら別室で対応してほしい」と言われただけだった。

 その後、自宅にメール便が届いた。保健所長名で男性に自宅の消毒を命じる「消毒実施命令書」が入っており、アルコールシート20枚も同封されていた。

 「これで消毒しろ、ということか」

 男性は自宅北側の一番隅にある洋室で過ごすことに決め、二つあるトイレの一つを自分専用にした。24時間、妻と子ども2人とは鉢合わせしないよう気をつけた。

 洗面所と風呂は家族と共有する必要があり、朝と夜、家族が使った後に利用した。使い終わったら、市販のマスクと手袋をつけた妻に毎回除菌スプレーで拭いてもらった。

 食事は毎回、妻が部屋の前の廊下に置いた。男性は難聴気味で、連絡は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で行った。「置いたよ」「分かった」。食べ終わると、ドアを開けて食器を廊下に置き、再びラインした。連絡は風呂や洗面所などを使用する度に行った。

 病院で医療従事者が感染者と接する時は防護服を着用するのが一…

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