新型コロナ 「沖島観光控えて」 高齢者守るため 自治会呼びかけ /滋賀

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
観光客らに沖島への渡船利用自粛を呼びかける張り紙=近江八幡市沖島町で2020年4月10日午後2時17分、村瀬優子撮影
観光客らに沖島への渡船利用自粛を呼びかける張り紙=近江八幡市沖島町で2020年4月10日午後2時17分、村瀬優子撮影

 日本で唯一の淡水湖に浮かぶ有人島として知られる琵琶湖・沖島(近江八幡市沖島町)の住民らが8日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、観光客らに来島自粛の呼びかけを始めた。

 「島内は高齢化が大変進んでいます。感染拡大防止のため、乗船のご遠慮をお願いします」。島への定期船「おきしま通船」が発着する対岸の堀切新港では、桟橋や待合室に自粛を求める張り紙が並ぶ。国の緊急事態宣言を受け、通船を運営する沖島町自治会が作成した。

 島の人口は265人で、約6割が高齢者だ(3月末現在)。観光や釣りなどで年間約2万5000人が島を訪れるという。通船の冨田甚一船長(62)は「島内の医療体制は十分ではなく、一人暮らしの高齢者も多い。感染者が出れば大変なことになるという住民の懸念は強い」と説明する。

この記事は有料記事です。

残り286文字(全文626文字)

あわせて読みたい

ニュース特集