「辺野古、影響限定的」　埋め立て、検証事実上終了

　防衛省は１０日、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の名護市辺野古への移設計画について、埋め立て予定海域で軟弱地盤の改良工事をした場合の環境への影響について検討する「環境監視等委員会」を開き、影響は限定的とする見解を説明した。委員から異論はなく、検証作業は事実上終了し、沖縄県に対して政府が設計変更の承認を申請する態勢が整った。玉城デニー知事は承認しない方針だが、早期に申請したい考えだ。

　防衛省での会合後、沖縄防衛局の担当者は「これまでの委員会で必要な論点を説明した」と述べ、議論を終えたとの認識を示した。委員から工事の見直しを求める意見はなかったという。