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ウオッカで消毒?サウナが有効? 「欧州最後の独裁者」の新型コロナ対策

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アイスホッケーの試合に出場したベラルーシのルカシェンコ大統領(中央)=ミンスクで3月28日、AP
アイスホッケーの試合に出場したベラルーシのルカシェンコ大統領(中央)=ミンスクで3月28日、AP

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く中、旧ソ連のベラルーシではルカシェンコ大統領が「ウオッカやサウナが有効な予防策」といった持論を展開する。四半世紀にわたり権力を握ってきた「独裁者」は、8月に6選をかけた大統領選を控え、感染防止策よりも経済活動を優先する構えだ。

選挙目前、経済活動を優先

 「ここにはウイルスがなく、冷凍庫だ。特に氷上のスポーツは最高の抗ウイルス薬だ」。3月28日、アイスホッケーの試合に出場したルカシェンコ氏は、国営放送の取材に自身の見解をまくし立てた。

 1994年から在職し「欧州最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ氏。感染が拡大すると「ウオッカで体内から消毒できる」「週に2、3度サウナに入るのが有効」と独自の見解を唱え始めた。ソ連時代に集団農場で働いた経験を踏まえ、畑でのトラクターの運転が「みんなを元気にさせる」とも述べ、ウイルスへの不安を「精神病」と切り捨てる。

 住民の移動も制限せず、企業活動の制限や在宅勤務の導入が「社会に分断をもたらす」と批判し、商業施設などの営業継続も指示。サッカー人気の高い欧州や旧ソ連の多くの国でリーグ戦が中止・中断される中、ベラルーシ・リーグは試合を続けている。

国民から不満、疑念

 ただ、4月1日時点で163人だった国内の感染者は、10日時点で1981人に急増し、そのうち19人が死亡している。政府は…

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