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時代の風

コロナパンデミック 国民の怒り爆発の恐れ=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

手塚耕一郎撮影

 新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)が今後、数年にわたり、国際社会にどのような影響をもたらすのか、私たちは観察し、判断しなければならない。その過程で、新型コロナウイルスの直接の影響よりも、間接的な影響の方が重みを持つことが分かるのかもしれない。

 危機に直面した民主主義の国では、有権者が次の選挙で政権与党を引きずり下ろす可能性が大きい。ただし、そのこと自体は重要な政治的転換とはみなせない。なぜなら、このパンデミックは前例がなく、すべての政府が未知の領域に足を踏み入れ、感染抑制対策の遅れや医療面の準備不足などで過ちを犯してきたからだ。

 そのため民主主義の国では、有権者が政治制度を抜本的に新しい方向へ進めていくことにはならないだろう。新しい方向へ進むためには、現状から抜け出すための確かな代替案が必要だが、現実的な代替案は、国境管理の強化や医療制度への支出増加を議論する程度にとどまると思われる。従って民主主義の国では、正確な情報を発信することが、健康や福祉の問題を解決していくうえで、国民にとって最大の希望であり続けるだろう。

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