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インドのモディ首相は3月24日夜に、インド全土での3月25日から21日間の外出禁止令を発表した。この段階での新型コロナウイルス感染者は606人、うち死者は10人に過ぎなかった。欧米での感染者が急増するなか、入国時の検疫で感染を疑われなかった旅行者ないし帰国者が発生源と考えられる。インドの医療資源が限られるため、感染の急拡大を阻止するための劇薬を用いたことになる。
モディ首相は腐敗と汚職を封じ込めるため高額紙幣の使用禁止令を出した時にも、経済活動の混乱は無視する手法をとった。この時は内外から無謀との声があがり、通貨遮断による大不況の到来も懸念されたが、なんとか乗り切った。しかしこの手法は新型コロナ禍防止策として適切なものかどうか。
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