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米中のはざまで

日米安全保障条約は1960年1月19日の改定から60年が経過した。自国第一主義を掲げるトランプ米大統領が出現した米国。軍事・経済両面で急速に伸張する中国。両国の2極化が進む中、安保環境はどう変化しているのか。また、日本は両国とどう向き合い、どういう役割を果たせばいいのか。幅広い分野に焦点をあてながら、安保を巡る「いま」を探る。

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米中のはざまで

安保条約60年 第2部/7止 敵基地攻撃 日本に中距離弾、現実味 保有にも容認論

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 米露両国による中距離核戦力(INF)全廃条約の失効を受け、日米両政府は中距離ミサイルの日本配備の可能性を巡って水面下で協議している。日本政府内では米国が配備する案のほかに、日本が保有する案も議論されているという。ただ、敵基地攻撃に関わる問題となるため、政府関係者は国内世論や周辺国との関係に与えるインパクトに神経をとがらせている。【「米中のはざまで」取材班】

 「中国は中距離ミサイルをどんどん開発しているのに、米国は空白状態のままでいいのか」。2018年10月にトランプ米大統領がINF条約からの離脱を表明する以前から、日本政府は米政府にこう問題提起を続けてきたという。中距離ミサイルに着目すれば、中国はアジアで圧倒的優位に立っており、米国の打撃力に依存する日本の安全保障にとって大きな課題になりつつあったからだ。

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