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「コロナ」との闘い支えるもの=浜崎洋介(批評家)

 今、私たちは「コロナ禍」という出口の見えないトンネルのなかにいる。が、だからこそ問われなければならないのは、私たちのバランス感覚なのだろう。見通しのつかない日常のなかでなお平常心を失わず、他者との生活を守ることができるのか。感染拡大を防ぎ、医療崩壊を食い止める必要があることは論をまたない。が、同時に、コロナウイルスから社会を守るはずの行動が、逆に、社会生活そのものを破壊してしまっては元も子もないだろう。

 かつて、スピノザは「人間にとっては、……理性の導きに従って生活する人間ほど有益なものはない」(『エチカ』畠中尚志訳)と書いていたが、それは、人間という生き物が自然に接し、他者と交わることによって、その「能動性」(元気・安心)を得ている動物であることを語った言葉である。しかし、それなら「コロナ」との闘いにおいて、他者との断絶感や孤立感を強いる「自粛要請」(しかも一律補償さえない)だけでは足りないと…

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