志村けんさんが亡くなった。いや、「さん」づけはやはり似つかわしくないな。故人ではあるし、偉大な芸能人だけれど……むしろ、名前を呼び捨てにされることにこそ、彼の栄光はあったように思う。そう、かつて日本中の子供らが、どれほど「志村、後ろ!」と叫んだことか。
タモリは今やタモさんだし、ビートたけしはマエストロ・キタノだ。コメディアンがバラエティー番組の司会者等を経て、文化人的なポジションに成り上がる……という道を、志村けんは取らなかった。ずっとコメディアンで、ずっとバカ殿のままであり続けた。
たけし論やタモリ論は、あまたある。しかし、志村けん論は、まったく耳にしない。人は志村けんについて考えない。考える前に笑ってしまうのだ。自分の意味を考えさせない、そこに志村けんのすごみがある。
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