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感染症と闘う

病原体が体に侵入し、人の生命すら脅かす感染症。人類の脅威となった新型コロナウイルスを特集します。

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新型コロナ/2 検査数、なぜ増えない

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新型コロナウイルス感染症の迅速検査キットの試作品のイメージ=横浜市大提供
新型コロナウイルス感染症の迅速検査キットの試作品のイメージ=横浜市大提供

 「政府は患者数を少なく見せようとして、ウイルス検査を増やさないのではないか」。インターネット上では「陰謀論」が渦巻いている。患者や医師が検査を求めても、保健所が断るケースも相変わらず多い。シリーズ「感染症と闘う」の新型コロナ編2回目は、検査を巡っていま何が起こっているのかを探る。

 患者のたんや咽頭(いんとう)のぬぐい液を採取し、ウイルスに感染しているかをDNAのレベルで確かめる。PCR(polymerase chain reaction)検査だ。検査だけで6時間かかり、検査機器のある施設への輸送も含め丸1日かかる。輸送時にウイルスが漏れないよう三重に包装しなければならない。専門外来のある医療機関でしかできないことも壁になっている。

 「3000件」「8000件」「2万件」――。政府は1日当たりの検査体制について、2月以降、毎月新たな拡充方針を示し、その都度検査できる数を倍以上に増やしてきた。国立感染症研究所や自治体の研究機関を中心に検査していたのを、大学や民間検査機関などにも拡大。しかし、4月上旬にようやく7000件台に達した。検査体制が、検査の需要に追いついていないのが実情だ。

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