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感染覚悟で昼夜の介護 陰性でもサービス拒否 「不安抱えケア続く」障害者支援の苦悩

大阪府内の障害者通所施設の玄関。今も多くの利用者が通う=大阪府内で、関係者提供

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、障害者の暮らすグループホームなどで感染者や濃厚接触者が発生するケースが相次いでいる。国は症状のない濃厚接触者については自主隔離による経過観察を勧めているが、1人での自主隔離が難しい当事者を、職員が感染を覚悟で介助するケースもある。障害のある人の生活を支える場で、今何が起こっているのか。感染者や濃厚接触者の出た現場の責任者が取材に応じた。【塩田彩/統合デジタル取材センター】

 「本当に申し訳ない。頼む」。北信越地方のある社会福祉法人の男性理事(63)は3月末、事業所の一室で女性職員Aさんに頭を下げていた。前日に、男性職員Bさんがプライベートの立ち寄り先で新型コロナウイルスの感染者と接触し、「濃厚接触者」になったことが判明した。Bさんは感染者と接触した日の夜、グループホームの夜勤に入り、1人で入居者の食事や入浴、排せつなどの介助をした。Bさんに保健所から連絡が入ったのは夜勤明けの日。法人は県担当課と保健所の指示を受け、自宅待機させるとともに、グループホームを閉鎖した。

 Bさんの介助を受けた30~70代の男性5人、女性2人の入居者は無症状だったため、ホームで2週間経過観察をするしかないという事態になった。入居者はいずれも重度の知的障害と強度行動障害のある人たちで、誰かがケアに入らなければ、生活が立ちゆかない。法人は経験を積んだAさんら男女3人の職員に、交代で勤務に入ってもらうことを頼んだ。

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塩田彩

大阪府出身。2009年入社。前橋支局、生活報道部を経て19年5月より統合デジタル取材センター。障害福祉分野を継続的に取材しています。好物は児童文学。

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