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#せいゆうろうどくかい 人気声優らツイッターで「読み聞かせ」配信 悠木碧さん発案、広がる「声の支援」

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出自粛が求められる中、人気声優による絵本や童話の読み聞かせを配信する「#せいゆうろうどくかい」がツイッター上で話題を集めている。自宅で親子に楽しんでもらおうと、人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公役などで知られる声優の悠木碧(あおい)さんが発案。「声による支援」に込めた思いとは――。

「#せいゆうろうどくかい」を始めた人気声優の悠木碧さん

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 8日に公開された第1弾は「手袋を買いに」(新美南吉作)。悠木さんが語り手とキツネの親子の声を演じ分け、約15分の物語を読み上げた。「なにか朗読するぞと決めたものの、何を読むか決められなかったので、ツイッターで皆さんにお伺いしたんです。『手袋を買いに』はその中でも多くの方があげてくださったタイトルでした。私自身、元気で可愛い子ギツネをお母さんや帽子屋さんが思いやるストーリーが、子供の頃から大好きでした」と悠木さん。

 公開後、「娘と優しい時間を過ごす事ができました!」「この素晴らしい朗読が全国の子供に届いて欲しいです!」など称賛の声がツイッター上に寄せられ、15日現在で「いいね」の数は7・2万に。悠木さんは「普段応援してくださっているファンの方から、お子さんを育てるお母さんまで、たくさんの人のお耳のお供にしていただけてうれしいです。皆さんにほっこりしてもらいたいなと思って始めたのに、私がすてきなものを頂いてしまい、感謝が募るばかりです」と胸を熱くする。

 悠木さんによると、「#せいゆうろうどくかい」のきっかけは、テレビで見たニュース。イスラエルのリブリン大統領がテレビを通して絵本の読み聞かせを行っていたことを知り、「すごく素敵だと思ったので私もチャレンジしてみようと思います」と7日、ツイッター上で呼びかけた。この声に声優仲間から「今、自分たちにやれることやってかなくちゃね!」「私もその活動、一緒にチャレンジさせて下さい! します!!」などと共感のコメントが寄せられた。

声優の悠木碧さんが配信した「手袋を買いに」の朗読にはたくさんの「いいね」がついている

 第1弾の公開後、声による支援の輪は広がり、人気アニメ「進撃の巨人」などの代表作がある梶裕貴さんや「けいおん!」の竹達彩奈さんらが「#せいゆうろうどくかい」に賛同。10日には、野球アニメ「タッチ」で浅倉南を演じた日高のり子さんも「やまなし」(宮沢賢治作)を投稿した。「声優さん、作曲家さん、ミキサーさん、作家さん、いろんな方からご協力いただいていて、感動しっぱなしです。皆さん、今自分にできることを探していらしたのだと思うと、やはり胸が温かくなりました」と悠木さん。「今回はさまざまなご事情で参加できなかった方々からも、実は多くの応援の声を頂いています。思いを形にした人も、心の中で育んだ人もみんな、皆さんを思いやる気持ちは一緒です」

 自宅待機などの自粛要請が強まる中、声優だからできる支援のあり方について、どのように考えるのか。「つらい現実が連鎖する世の中では、言葉はどうしても冷たくなりがちです。人の心は不思議なもので、自分に向けられたものでなくても、目や耳で感じた言葉に影響されてしまうと聞きました。現実と向き合うには心の余裕が必要です。その余裕を作るために、娯楽がある。明日の朝現実を受け止めるために、心と耳を休める。そんな支援ができたらすてきなんじゃないかと思っています」と思いを明かす。

 14日には、同世代で仲の良い声優の寿美菜子さん、早見沙織さんと3人で「あのときの王子くん」(サンテグジュペリ作「星の王子さま」新訳)のリレー朗読を始めた。「皆さんの笑顔を想像しながら朗読をするのは、とても楽しいです。ここを聞いてこんなふうに思ってもらえたらいいな、こんな顔をしてくれるかな……と考えている間、ワクワクしっぱなしです。そんな『楽しい』が、皆さんに伝わったらうれしいなあと思っています。作り手である私たちこそ、皆さんに元気をもらっているんです。事態が収束するまでの間、少しずつ更新していくので、楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかける。

 読み上げる作品は、著作権フリーの「青空文庫」の児童文学を参考にしている。これまでの朗読は「#せいゆうろうどくかい図書館」というハッシュタグで検索できる。【清水有香】

清水有香

2006年入社。和歌山支局、編集制作センターを経て13年から大阪本社学芸部。主に美術・ファッションを担当し、育休より復帰後の20年からは文芸・宝塚を中心に取材。ほかに音楽、映画、建築など幅広く関心がある。

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