米国では新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、「カーブの平坦(へいたん)化」という単語を毎日ニュースで聞くようになった。感染者数の増加に歯止めがかかりつつあるのか。都市封鎖はいつどのように解除されるのか。ルールが変わり続ける終わりの見えない試合を強いられているようで疲弊する毎日だが、シリコンバレーやシアトルの巨大IT企業が積極的な取り組みを発表した。
アップルとグーグルは10日、プライバシーを守った上で、無線通信規格「ブルートゥース」を利用した感染者接触追跡ツールをスマートフォンに組みこむ構想を発表した。スマホの基本ソフト(OS)市場を独占する2社が協働することの公衆衛生的意味は大きい。あるユーザーの感染が判明した際、過去14日間のユーザーの位置情報を割り出し、感染の恐れがある近距離にいた人を抽出、その人たちに通知をする仕組みだ。プライバシー…
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