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南光の「偏愛」コレクション

「一生じゃ足らん」果てなき芸の道 文楽太夫・豊竹呂太夫さんとのトーク拡大版

対談する文楽太夫の豊竹呂太夫さん(左)と桂南光さん=大阪市中央区で、望月亮一撮影

 人形浄瑠璃文楽は、ユネスコの無形文化遺産に指定されている伝統芸能。大阪発祥で、太夫・三味線・人形遣いの「三業」で物語の世界を描くのが特徴です。中でも太夫は、登場人物のせりふから情景までを語る重要な存在。「60歳で一人前」と言われるほど、厳しい修業が必要とされる芸でもあります。落語家の桂南光さんは文楽の大ファンで、自身も義太夫節の稽古(けいこ)に通い、来世の夢は「太夫」と言い切るほどの熱の入れよう。ベテラン太夫で南光さんの師匠でもある豊竹呂太夫さんを訪ね、奥深い芸の世界についてたっぷり語り合いました。【構成・山田夢留】

 南光 呂太夫師匠に義太夫節をお稽古してもらって、かれこれ8年になります。落語には浄瑠璃のパロディーもいろいろあるし、正直言うて、さわりのとこだけ軽く教えてもらえたらと思って最初は行ったんですけど、お師匠さんがごっつマジに教えてくれはって、それに私は驚きました。私ら、噺家(はなしか)にはちゃんと教えるけど、素人の人にたまに頼まれても「まあまあ、そんなもんでんなあ」いうて、そないに真剣に教えまへんで。ところがお師匠さんは一般の私らにも同じように教えはる。

 呂太夫 プロに教えるよりきついかもわかりませんな。逆にほんとのこと教えてるかもわからん。月1回のカルチャースクールには毎回、1人か2人新しい生徒さんが来ますが、皆さん声出すと必ずハマるんです。義太夫教室はワンダーランドですよ。スクール終わったら、毎回僕ら、「なんでみんな、あんな好きなんやろな」て言うてるぐらいです(笑い)。貴重なお金と時間使(つこ)てね。

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