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文化財物語

きのくにの宝/1 旧西村家住宅(新宮市) 生活の改善へ思い体現 /和歌山

保存修理が終わった旧西村家住宅(西村伊作記念館)=新宮市で、後藤奈緒撮影

 近代住宅の先駆例――。1914(大正3)年に完成した新宮市の「旧西村家住宅(西村伊作記念館)」(国重要文化財)の枕詞(まくらことば)だ。保存修理に携わった県文化財センターの下津健太朗主査は「もちろんボタン一つでお湯は沸きませんが、設計自体は、現在の住宅展示場にあっても通用します」と説明する。

 新宮生まれの西村伊作(1884~1963年)は建築家であり、与謝野鉄幹・晶子夫妻らとともに東京・神田駿河台に「文化学院」を創設した教育者であり、絵画や陶器の創作をした芸術家と、さまざまな顔を持つ。通底するのは「生活を改善することで、世の中を変える」という考え方だ。

 木造2階建て(地下室あり)、延べ約130平方メートル。自身が設計した住宅は、地下のボイラーで沸かせたお湯が「女性や使用人」の仕事場である台所や洗濯場にも行き届き、子ども部屋は朝日の入る東側に設置。押し入れは中に歩いて入れる「ウオークインクローゼット」のような造りにした。家父長制、封建的な気風を打ち破り、家族生活中心の間取りを取り入れた、と説明される。

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