新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で各国政府がマスク確保を急ぐなか、中国が「マスク外交」に動いている。輸出制限を発動してマスクの囲い込みを進める米国とは対照的に、欧州などへの輸出を拡大。マスクをテコに影響力の増大を狙っているとの見方があり、欧州などでは警戒感も出ている。
「中国は各国の取り組みを支援する。輸出制限などを設けることはない」。中国商務省の高峰報道官は4月16日の記者会見で、マスクなど医療物資を各国に積極的に提供することを強調した。
中国は世界最大のマスク供給国で、中国税関総署によると、3月1日~4月4日の1カ月強で中国が輸出したマスクは38億6000万枚。2018年の中国の生産量(45億4000万枚)の85%に当たる規模だ。
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