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あなたは組織に殉じるか? 談合の実態をリアルに描いたドラマ「鉄の骨」

ドラマ「鉄の骨」の一場面。左から富島平太(神木隆之介)、尾形総司常務(内野聖陽)、兼松巌夫部長(宮川一朗太)

 池井戸潤の同名小説が原作のWOWOWのドラマW「鉄の骨」(WOWOWプライム・土曜午後10時)が18日から始まる。神木隆之介演じる、中堅ゼネコンの若手社員、富島平太の姿を通して、建設業界の競争入札を巡る「談合」の実態がリアルに描かれる。池井戸作品といえば、虐げられてきた弱者が大逆転劇を見せ、カタルシスを感じることができる「半沢直樹」「下町ロケット」のような作品をイメージしがちだが、「鉄の骨」はやや異なる。富島の目を通して、普段は見られない社会の裏の一面を視聴者に体感してもらう社会派エンターテインメント作品で、企業の不祥事対応が描かれた「空飛ぶタイヤ」や「七つの会議」に近いかもしれない。全5話。無料放送の第1話は18日午後10時のほか、20日午後10時にも放送される。

 中堅ゼネコン「池松組」の富島(神木)は入社4年目の若手。入社以来、建設現場一筋で歩んできたが、突然、本社の「業務部」への異動を命じられる。戸惑う富島が向かった業務部は、公共工事などの大口案件の受注を担当する部署で、社内では「談合部」などと呼ばれていた。切れ者の常務、尾形総司(内野聖陽)や業務部次長の西田吾郎(中村獅童)らと、公共工事の受注を目指すうち、関係者の欲望やしがらみを目の当たりにしていく。

 第1話は、富島が最初に取り組むことになった案件で、公共工事に新たに参入した建設会社「トキタ土建」が談合を拒否するトラブルが発生。尾形も業界関係者を巻き込み、トキタ土建の山本誠司社長(小手伸也)の説得に動くが、うまくいかない。競争入札の当日、談合で受注を勝ち取るはずだった池松組と、トキタ土建のガチンコ勝負へともつれこんでしまう。

 神木演じる富島は、建設現場をこよなく愛する男。第1話の冒頭で、ある現場の主任をしていた富島が、下請けの作業員が禁煙の場所でたばこを吸い、流し込んでいるコンクリートの中に吸い殻を投げ捨てるのを見つけ、激怒する様子が描かれる。そんな真面目で正義感は強いが、不器用で実直な富島に神木がよく似合う。

 神木が業務部で出会うのが、尾形や西田のほか、部長の兼松巌夫(宮川一朗太)や部員の柴田理彩(小雪)ら。富島は、居酒屋で西田と柴田から談合の説明を受ける。「談合がなくなったらどうなる?」と尋ねる西田は、富島を「工事価格のたたき合いになる。もし受注できても、その価格じゃやっていけない。受注して赤字じゃ話…

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佐々本浩材

1990年入社。大阪学芸部、メディア情報部などを経て、東京学芸部へ。演芸、放送分野を長く取材。

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