無観客でも採算が… 競馬界がレースを続けられる「特別な事情」

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客で実施された中山競馬場のレース=千葉県船橋市で2020年2月29日、滝川大貴撮影
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客で実施された中山競馬場のレース=千葉県船橋市で2020年2月29日、滝川大貴撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により国内外のスポーツの中止が相次ぐ中、中央競馬は2月末から無観客での開催を続けている。集客が収益に直結するプロ野球などのプロスポーツは採算も考慮して実施を見合わせているが、中央競馬が無観客でもレースを続けられる事情とは?

屋外で「3密」回避 騎手、馬の移動も制限

 開催の前提となる感染拡大を防ぐ安全面について、JRA(日本中央競馬会)は「競馬は屋外スポーツで、レース中に騎手同士が接触することはほとんどない。(無観客のため)競馬場で3密(密閉・密集・密接)の状況になることはない」と説明する。7日に政府による緊急事態宣言が発令された後、JRAは感染拡大防止策を強化。18日から5月3日までは騎手が土曜日と日曜日で違う競馬場に移動して騎乗することを禁じ、関東馬が関西のレース、関西馬が関東のレースに出走することも不可(平地オープン、障害競走を除く)とし、移動による感染のリスク軽減に努めている。

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