「脱炭素社会」後回し危機 コロナ長期化、機運に陰り CO2急減、反動を警戒

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 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の「副作用」として各地で温室効果ガスや大気汚染物質の排出量が急減している。しかしコロナ危機は、中長期的には気候変動対策に大きな影を落としかねない。世界的な景気後退が確実視される中、「脱炭素社会」の早期実現に向けた関心や投資の機運がしぼむ可能性がある。【ブリュッセル八田浩輔】

 フィンランドの研究機関の推計によると、中国では3月1日までの4週間で二酸化炭素(CO2)排出量は2億トン減少し、前年同期比では25%減となった。この間の削減量はオランダの年間排出量に相当するという。2月から中国政府が全国規模で感染拡大を抑止する措置を講じた影響で経済活動は落ち込み、国内の発電所の石炭消費量は同期間に3割減った。

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