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「レジで、会議で、誰が何を…」聴覚障害者につらいマスク、テレワーク

自作した指さしボードを手にする中園秀喜さん=東京都新宿区で2020年4月8日、野村房代撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で当たり前となった、マスクの着用やソーシャルディスタンシング、在宅でのテレワーク……。しかし、口の動きを読み取ることでコミュニケーションを補ってきた耳の不自由な人たちは「スーパーや病院で誰が何を言っているかわからない」「ビデオ会議の画面は見づらく詳細が把握できない」と困惑している。【野村房代/統合デジタル取材センター】

 東京都の中園秀喜さん(72)は3歳の時、病気で右耳の聴力を失った。左耳は補聴器をつければ聞こえたが、41歳で突発性難聴となり完全に聞こえなくなった。22歳から独学で身につけた手話も十分ではなく、読唇や筆談で補っている。スーパーでは店員がマスクを着用し、マスクの販売を知らせる声が聞こえず、読唇もできないため、買いそびれたこともあった。「中途失聴である程度話せるからか、耳が遠いだけだと思われ、筆談にも応じてもらえない」と話す。

 都内で夫と3人の子ども、聴導犬と暮らす松本江理さん(51)は23歳で両耳がほぼ聞こえなくなり、主に読唇でコミュニケーションしている。「これまでは病院受診時や接客された時にマスクを着けている人には外してほしいと頼んできたが、今は言えなくなってしまった」と話す。耳が聞こえる夫や子どもが一緒にいる時は通訳してくれるが「いざという時の問い合わせ先が電話番号だけの場合が多く、緊急時に一人だったらどうすれば…

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