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新劇団の苦悩 公演ギリギリの判断

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 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化し、大規模な舞台公演が次々と中止・延期になった3月中旬から、東京などに政府の緊急事態宣言が出された4月初旬まで、老舗の新劇団でも公演を実施するかどうかの難しい判断を迫られた。各劇団担当者に判断に至る経緯や現在の思いを聞いた。

 俳優座は3月15~31日、劇団稽古(けいこ)場(東京都港区)で「マクベスの悲劇」の上演を予定していたが、13日夜になって急きょ公演期間を20日~4月3日にずらした。文化庁から各団体にイベントの中止や延期などを要請する文書が港区を通じて繰り返し届き、劇団員は話し合いを重ねた。

 制作のイソノウツボさんは「やりたい気持ちの一方で、もしうちでクラスターが発生したらという恐怖もあり簡単に判断はできなかった」と明かす。劇団内の意見は分かれたが、最終的には「一人でも見たい人がいるならやろう」と決めた。「世の中が沈んでいる時に支えになるのは文化ではないか」という信念もあった。予約客に連絡するとキャンセルは3分の1ほどで、別日への振り替えが多かったという。

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