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社説

PCR検査の拡充 必要な人に迅速な診断を

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 医師が必要と判断しても新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査がなかなか受けられない。以前から指摘されてきた課題だ。

 PCR検査は感染拡大阻止と重症化防止の鍵を握る。検査拡充は欠かせず、そのためには総合的な対策が必要だ。

 試薬や機器はもちろん、検査要員を確保し、検体輸送体制も確立する。検査所での感染を防ぎ、他の患者や医療関係者も感染から守る。軽症者で病床が埋まらないようにする措置も当然欠かせない。

 政府は感染者の増加を念頭に、省庁連携で早期に体制を整えるべきだった。最前線で検査に対応する保健所や専門外来がパンク状態に陥ったのは、その動きがあまりに遅かったためだ。

 なぜ検査数が増えないのか。政府が納得のいく説明をしてこなかったことも混乱を招いた。

 ここへきて、地域の医師会などが問題解決に乗り出したことを評価したい。たとえば東京都医師会は、保健所を介さずに検査できるPCRセンターを最大47カ所に設置するという。感染を疑う人は電話でかかりつけ医に相談し、必要があると診断されればセンターで検査を受ける。

 病院の屋外に検査所を設けたり、ドライブスルー方式による検査を導入したりする地域もある。

 いずれも感染を防ぎつつ検査を拡大する手段として期待できる。併せて、重症化リスクに応じた医療機関や宿泊施設へのスムーズな振り分けにもつなげてほしい。

 地域の医師会と自治体、病院などが協力しあい、それぞれの実情にあった方法を構築してもらいたい。政府は感染防護具の供給など、地域への支援を徹底すべきだ。

 厚生労働省が示してきた「相談・受診の目安」も見直す必要がある。高齢者や持病がある人など重症化リスクの高い人は、発熱や強いだるさ、息苦しさといった症状があれば、2日を待たず、すぐかかりつけ医などに相談することが大事だろう。

 集団感染を防ぐため、医療関係者や介護職員にも迅速な検査が必要だ。周囲に感染者が出た場合には無症状でも検査が求められる。

 医師が必要と判断すれば、誰でも検査が受けられる。その体制を早く整えてほしい。

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