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日本文化をハザマで考える

第22回 三島はなぜ、灯台守の青年に手紙を送ったのだろう

三島由紀夫=1956年

 新聞で読んだのだが、三島由紀夫が1953年から65年にかけて鈴木通夫という青年に送った9通の手紙が2年前、山梨県山中湖村の三島由紀夫文学館で展示された。手紙を受け取った当時、鈴木氏は三重県の離島、神島の灯台で、通り過ぎる船の記録をとっていた。

 鈴木氏はこの時期に三島から受け取った手紙のうち9通しか残していなかったが、手紙のやりとりは三島が死ぬ70年まで続いたらしい。

 三島は小説「潮騒」の下調べをしている時、神島を2度、訪れている。1953年の春と夏の終わりである。「潮騒」は古代ギリシャの散文「ダフニスとクロエ」のようなロマンスを、野性的で海に囲まれた日本の島を舞台にして再現したものだ。

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ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

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