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感染者乗せた霊きゅう車、念入りに消毒 新型コロナに立ち向かう特殊清掃の現場とは

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新型コロナウイルスで死亡した患者を運んだ霊きゅう車を清掃するスタッフ=福岡県宇美町で2020年4月16日、飯田憲撮影
新型コロナウイルスで死亡した患者を運んだ霊きゅう車を清掃するスタッフ=福岡県宇美町で2020年4月16日、飯田憲撮影

 新型コロナウイルスの感染予防のため、専門的な清掃業者への消毒依頼が相次いでいる。密閉空間になりやすいパチンコ店や倉庫をはじめ、亡くなった感染者を乗せた霊きゅう車まで対象は日に日に拡大。感染リスクも伴うため、防護服の着用など作業する側の予防徹底も欠かせない。見えないウイルスに立ち向かう24時間対応の現場とは――。

 「今夜は新型コロナウイルスで亡くなった患者を乗せた霊きゅう車の清掃です」。16日午後8時半。人けの少なくなった屋外の作業場で清掃会社「ダスメルクリーン」(福岡県宇美(うみ)町)代表の森大輔さん(44)がつぶやいた。

 福岡を拠点に孤独死や自殺などの遺品整理・室内清掃を請け負う特殊清掃を始めて15年以上になるが、3月ごろから徐々にコロナウイルス関連の問い合わせが増えるようになった。「感染者が出てからだと遅いので、なるべく早くお願いできたら……」。職場の消毒依頼とともに、防護服や専門マスク、薬剤の購入希望もあり、感染拡大が依頼主側の意識を変化させた。

 霊きゅう車が到着した。作業が夜中になったのは、新型コロナウイルス感染者の遺体の火葬が通常の火葬時間を過ぎた夕方以降に行われるためだ。降りてきたのは葬儀会社「はなおもい」(福岡市東区)の安武由之(なおゆき)代表(41)。防護服に身を包み、自ら霊きゅう車を運転してきた。「病院側は葬儀会社5社に断られたそうで、6社目のうちが搬送を引き受けました」

 亡くなったのは80代後半の男性で、4月上旬に発症し、1週間ほどで息を引き取った。葬儀で感染が広がったとみられるケースもあることから、火葬場で収骨に立ち会えたのは妻や娘ら5人だけ。孫は最期の対面を果たせなかったという。

 安武さんは既に別の感染患者の遺体も運んでおり、森さんに消毒を依頼するのは2度目。「誰かがしないといけない仕事とはいえ、正直感染は怖い。私も家族がいるので、帰宅後は自分の消…

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