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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『色のない虹』『向田邦子ベスト・エッセイ』

◆『色のない虹』石牟礼道子・著(弦書房/税別1900円)

◆『向田邦子ベスト・エッセイ』向田和子・編(ちくま文庫/税別900円)

 ずーっと家にいる。猫以外同居するものがないので、誰かに電話をしない限り口をきく機会がほぼない。外出できないこの状況は、「ひとりってこういうことなんだなあ」としみじみ実感する機会となった。そして日常の騒音がなくなると、本の中の言葉がいつもより増してクリアに胸に届く気がする。

 『色のない虹』は、石牟礼道子さんが亡くなる直前まで読売新聞に約2年間連載していた俳句とその自句の解説、自筆の絵、さらにこれまでの著書に未収録の31句を加えてまとめた「〈句・画〉集」だ。『苦海浄土』にはじまり、絶えず現代社会と人間の問題を考え、文章を書き、運動をしてきた石牟礼さん。近代以降、人間は自分たちが毒素となって、どんどん世界を壊し続け、日本列島はすでに亡骸(なきがら)だ、と全身全霊で悲しむ…

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