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武田 砂鉄・評『新敬語 「マジヤバイっす」』中村桃子・著

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〈丁寧さ〉より〈軽さ〉が求められる時代のことば

◆『新敬語 「マジヤバイっす」 社会言語学の視点から』中村桃子・著(白澤社/税別2200円)

 ことばは変化していくものだと考えているので、正しい使い方を作法として強要し、誤った使い方をする人に対して、強めの説教をぶつけていく様子が昔から苦手である。

「ことばは自然に変化するのではなく、社会のイデオロギーを反映して使われ、変化している」とする著者が探求したのは、「っす」。「面白いです」が「面白いっす」になるアレだ。「うっす」「そうっすね」「ヤバイっす」などの「ス体」は、ガテン系・体育会系の若者ことばと言われてきたが、果たしてそうなのか。

 そもそも、「です」は丁寧に伝える敬語。では、「っす」には、敬う意味が残っているのか、それとも消えているのか。男子大学生の会話にある「っす」を分析すると、「親しい丁寧さ」が立ちあがる。親しいのに丁寧、「男性集団の階層性」があった。

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