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コロナがもたらす未来 ソンタグ「隠喩としての病い」から読み解く 元東大教授・橋都浩平さん

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2019年に発刊されたスーザン・ソンタグの評伝「ソンタグ」の表紙
2019年に発刊されたスーザン・ソンタグの評伝「ソンタグ」の表紙

 世界が新型コロナウイルスの対応に追われる今のような状況を、1970年代に予測した人がいる。米国のリベラル派知識人として活躍した作家、スーザン・ソンタグ(2004年に71歳で死去)だ。新型コロナとの闘いを「戦争」と例える世界のリーダーたちを、彼女ならこう批判しただろう。戦争でも最後の審判でもない、疫病はただの自然現象である、と。疫病の歴史を描いた彼女の著書「隠喩としての病い」の原書が78年に出版された直後から読み込んでいたという元東京大医学部教授の橋都浩平さん(74)に「ソンタグの世界」へと案内してもらった。

 ソンタグは、意味を探る解釈が芸術作品を薄めてしまうと唱えた評論集「反解釈」(66年)で脚光を浴び、ベトナム戦争の戦場ルポや写真論、小説、映画製作など幅広い分野で活躍した。

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