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「死者報告なし」のベトナム アプリで感染者の居場所公開 国民の62%が支持

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ハノイで導入された新型コロナ対策のスマートフォンアプリ。感染者を「F0」、濃厚接触者を「F1」として表示し、居場所や移動が分かる仕組みになっている=高木香奈撮影
ハノイで導入された新型コロナ対策のスマートフォンアプリ。感染者を「F0」、濃厚接触者を「F1」として表示し、居場所や移動が分かる仕組みになっている=高木香奈撮影

 世界で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ベトナムが感染者、濃厚接触者の徹底した隔離や感染者らの居場所を公開するスマートフォンのアプリによって、被害の拡大を食い止めている。コロナ対策に自信を深めるベトナム政府は、欧米や東南アジア諸国へのマスクなどの提供にも乗り出し、地域での存在感を高めようとしている。

 ベトナム保健省によると23日現在、ベトナムの感染者数は268人。そのうち約8割にあたる224人が既に回復した。新型コロナによる死者はこれまで報告されていないという。

 ベトナムでは1月23日、新型コロナの発生源である中国・武漢市出身の中国人親子に最初の感染が確認された。中国と国境を接するベトナム政府の動きは素早かった。直ちに武漢との航空便を停止し、患者が多数確認された人口1万人の村を20日間封鎖するなど厳しい予防措置をとった。

 欧州からの帰国者によって感染が拡大した3月には、…

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