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舞台芸術は「かけがえのないもの」 フィギュア元選手の町田樹さん「守っていかないといけない」

舞踊について思いを述べる町田樹さん=東京都目黒区で2020年4月21日、高橋咲子撮影

 手を取って踊ることができない。客席に人が集うこともできない。コロナ禍にあって、舞踊に携わる者は何を思うのか。フィギュアスケートの元日本代表で、慶応大・法政大講師の町田樹(たつき)さんが、インタビューに応じた。苦境のただ中にある表現者について、町田さんは「噴火しようとする火山のように、情熱が湧き上がっていると思う」と述べ、終息後には新たな創作物が花開くはずだと期待を寄せた。【高橋咲子】

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、急きょ企画されたオンライン配信のプログラムとして、町田さんと東京バレエ団プリンシパルの上野水香さんの対談が実現。このほど東京都内で行われた収録の終了後、町田さんの話を聞いた。

 町田さんはフィギュアスケートなどのアーティスティックスポーツ(音楽を伴う採点スポーツ)だけでなく、バレエなどの舞台芸術にも造詣が深い。接触機会の減少が求められる今だからこそ、同じ「空間に集う」という舞台芸術の特性に思いをはせる。

 「見る者は舞台芸術を、五感以上の感覚で享受している。空間を共にすればこそ、こうした感覚が働くのだろう。オンラインや非接触といった価値観が今後高まるかもしれないが、一つの空間に集う舞台芸術はかけがえがないもので、守っていかないといけない」

 公演が中止になり、練習も十分できない苦しい時期が続くが、町田さんは「(上演できないからこそ)舞台芸術に携わる方々はいかなるジャンルであれ、『芸術活動をしたい』という愛やパッションが、噴火しようとする火山のごとくふつふつと湧き上がっていると思う」と胸中を想像する。「終息後は一気にこの思いが解放されると思うので、劇場に足を運んで、表現者の思いや五感以上の体験を味わってほしい」と呼びかけた。

 一方で、4Kや8Kといった超高精細なテレビ放送が開始され、音響システムも個人で手軽にそろえられる環境が整いつつある。だからこそ、「リアルで見ることの意味を、アーティストも考えないといけない」と危機感を募らせる。一方で、「テクノロジーの波にど…

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高橋咲子

2001年入社。初任地は鹿児島支局。福岡報道部、広島支局を経て、現在は東京本社学芸部。

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