メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

FASHION・EYE

ミラノ・パリ2020年秋冬コレクション コロナ影響、今こそノブレス・オブリージュ

ジョルジオ・アルマーニ

 2~3月にミラノ、パリでそれぞれ発表された2020年秋冬コレクション。ファッション専門誌「モードエモード」の山口八千代編集長に報告してもらった。

 2月19日に開幕したミラノコレクションは、6日間で54の公式参加ブランドがショーを開催する予定だった。だが会期中盤、欧州でも新型コロナウイルスの感染が広がり、事態は大きく動いた。

 最初に大きな決断を下したのは、名実ともに「ミラノの帝王」であるジョルジオ・アルマーニ。感染拡大防止のため、ショーを無観客での開催に切り替えた。インターネットのライブストリーミングを見ながらの取材となったが、最新の高画質映像のおかげで、漆黒のベルベットのあでやかさやなめらかな質感が、画面を通してでも伝わってきた。85点の新作を発表し終えたあと、フィナーレには、アルマーニのオートクチュールライン(ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ)のアーカイブより、「中国」をテーマにした12着のイブニングドレスを12人の中国人モデルに着用させてステージに登場させた。ウイルス流行の最初の中心地である中国に対し、世間の偏見や批判が強まる中、あえて中国への変わらぬ「友愛」を示した。その勇気ある行動は、新作の美しさとともに、非常に感動的だった。

 最終日は、全てのショーがキャンセルとなった。多くの関係者が先行き不安な気持ちを抱える中、突然プラダ社から「4月からラフ・シモンズ氏をミウッチャ・プラダの共同クリエーティブディレクターとして迎える」との発表があり、業界内に希望を与えた。この大物同士の“婚約”は、ミラノのファッション界が明るい未来を築く上で大きな指針となることは間違いない。今季のプラダは、19世紀末にウィーンで結成された芸術集団「分…

この記事は有料記事です。

残り1675文字(全文2401文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「人としてあるまじきこと」 不倫報道の埼玉県議が議員辞職

  2. 大阪のタワマン29階から男性転落死 警視庁が詐欺容疑で家宅捜索中

  3. 10万円を2196人に二重給付 大阪・寝屋川市、計2.1億円返還求める

  4. 大村知事「東京、大阪は医療崩壊」 吉村知事「根拠が不明」 会見、ツイートで応酬

  5. 北九州で新たに21人感染確認 23日連続ゼロから一転、6日連続で感染者 「第2波」に危機感

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです