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若い世代に未来託そう=山野千枝(一般社団法人ベンチャー型事業承継代表理事)

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 <週刊金曜経済 Kin-yo Keizai>

 本業の千年治商店では、企業の社史製作に携わっている。長寿企業は、世の中の常識や価値観が大きく変わる局面を幾度も経験し、その度に必要とされる会社に変化しながら歴史を紡いでいる。

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、経済活動や社会機能が停止した。しかしながら、戦争、天災、恐慌――。歴史的に見ても、混乱の後には必ず新しい価値観がもたらされ、新しい技術やサービスなどのイノベーションが誕生している。

 今後、医療・衛生分野のみならず、オンラインサービス、リモートワーク、地方回帰、資材調達のあり方など、さまざまな領域で、これまで常識とされてきた「前提」に間違いなく大きな変化が訪れる。

 私が主宰するオンラインサロンでも「コロナ危機を商機に」と、30歳前後の多くのアトツギが新規事業開発に取り組んでいる。経営者は、今こそ若い世代のアトツギに会社の未来を託してほしい。世の中が大きく変わる局面では、若者ならではの突破力が必要だ。

 企業の最大の使命は存続することだ。「ピンチはチャンス」。使い古された言葉だが、いつか来るコロナ収束を新しい時代の幕開けと捉え、アトツギが新しい価値を世の中に送り出せるよう、官民あげて彼らが挑戦する環境を整えたい。

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