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社員のGW休日を「延期」 「緊急事態とかぶる由々しき事態」嘆いた社長の狙い

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完全リモートワークになっているトゥギャッターのオフィス=東京都千代田区で、2020年4月3日午後3時(吉田さん提供)
完全リモートワークになっているトゥギャッターのオフィス=東京都千代田区で、2020年4月3日午後3時(吉田さん提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大抑止のため、全国で外出自粛期間が続き、5月6日までのゴールデンウイーク(GW)も対象だ。そこで、東京のウェブサービス会社「Togetter(トゥギャッター)」は、「好きなことを楽しめるタイミングで自由に休みを使ってほしい」と、祝日を社員の勤務日とし、自粛期間後に休日を取得できるようにする方針を打ち出した。事実上の「GW延期」とも言える試みに「従業員目線で素敵(すてき)」など、ネット上では好意的な反応が相次ぐ。同社代表の吉田俊明さん(38)にユニークな決断の狙いなどを聞いた。【山口朋辰/統合デジタル取材センター】

福利厚生と「小さな経済対策」

 緊急事態宣言の発令から一夜明けた8日、吉田さんはプラットフォームウェブ「note」で公開する社報を更新。「僕らのゴールデンウイークと緊急事態宣言の期間が丸かぶりしているという由々しき事態が発生しております」とし、今月末からの祝日を通常の勤務日として扱ったうえで、「祝日は新型コロナウイルスが落ち着いてから後日、好きなことを思いっきり楽しめるようになったタイミングで自由に使えるようにする」ことを明らかにした。社員とアルバイトの計37人から異論はなく、導入することが決まった。ツイッターでは「GWが虚無になりそうなので自分も延期したい」「いい会社だ」などと好意的な反応が相次いだ。

 トゥギャッターでは社員にウェブ会議で便利なマイク機能付きイヤホンを配布するなどし、日本での感染拡大初期の2月中旬から在宅勤務をスタート。既に1カ月以上、誰も出社しない状態で事業を継続している。祝日と勤務日の切り替えについては、吉田さ…

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