メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「会えない孤独」「不安やストレス」 相談急増 背景さまざま、細やかなケアを

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で相談に応じるNPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」の心理カウンセラーら=東京都豊島区で2020年4月16日午後3時14分、岩崎歩撮影

 新型コロナウイルス感染症の拡大による健康や経済への不安、活動の自粛などに伴って、心に不調をきたすことが心配されている。実際、弁護士らが設けた相談窓口へ2日間で約5000件の相談が寄せられるなど、影響がうかがえ、今後も広がることが予想される。専門家は「今回の感染症では、不調の原因となる背景がさまざまで、きめ細かいサポートが欠かせない」と強調する。【岩崎歩、渡辺諒】

 「通勤電車で感染するのが怖くて息苦しくなる」

 4月16日午後、東京都豊島区のNPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」(https://www.npo-tms.or.jp/)の心理カウンセラーの無料通信アプリ「LINE(ライン)」にメッセージが届いた。4月に入社したばかりの20代女性からだった。感染が怖くて通勤できず、退職した。新たな仕事は見つからず、将来への不安を抱えていた。別の20代女性も「電車が怖いが、会社に休みたいと言えない」と不安を吐露したという。

 このNPOでは毎日、10人の専門員が感染予防のため複数の場所に分かれて、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で相談に当たる。感染症に関する相談は2月中は数件だったが、3月は約60件、4月は前半の半月で約80件と急増している。

 相談内容は「仕事が減少したことによる経済的不安や家族とのあつれき」や「家族や友人に会えないことによる孤独感」「不安やストレスによる酒量や服薬の増加」など、さまざま。中には、うつの症状が悪化したり、仕事や勉強が思うようにいかず「死にたい」と訴えたりするケースもあるという。

 NPOの武藤清栄(せいえい)理事長は「漠然とした恐怖感が日に日に増し、感情をどこにも吐き出せずため込んでいる人が多い」と指摘。感染者に対するバッシングなどの風潮が見られ、他者への疑心暗鬼が増していることもストレスを増やす要因になっているとみる。「現在は気を張っている状態が続いているが、数カ月後、数年後には糸が切れるように悔しさやむなしさが出てきて、うつや…

この記事は有料記事です。

残り1435文字(全文2285文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「人としてあるまじきこと」 不倫報道の埼玉県議が議員辞職

  2. 大阪のタワマン29階から男性転落死 警視庁が詐欺容疑で家宅捜索中

  3. 10万円を2196人に二重給付 大阪・寝屋川市、計2.1億円返還求める

  4. 与党、国会延長せず失態逃げ切り 野党批判回避狙う 2次補正成立急ぐ

  5. 北九州で新たに21人感染確認 23日連続ゼロから一転、6日連続で感染者 「第2波」に危機感

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです