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加藤・長野市長「感染者差別やめよう」 濃厚接触者になり呼びかけ

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自宅からオンラインで感染者の差別をなくすよう呼び掛ける加藤久雄市長=長野市役所で2020年4月24日午後1時34分、原奈摘撮影
自宅からオンラインで感染者の差別をなくすよう呼び掛ける加藤久雄市長=長野市役所で2020年4月24日午後1時34分、原奈摘撮影

 感染者が出た整骨院で施術を受け濃厚接触者となった加藤久雄・長野市長(77)は24日、市役所の部局長会議に自宅からオンラインで参加した。「気持ちを入れるため」とスーツにネクタイ姿でテレビ会議をつなぎ、濃厚接触者としての現状を語り、感染者や医療従事者の差別をしないよう強く呼び掛けた。

 冒頭、「市民の中には『市役所や職員は大丈夫か』と言う人もいると聞き、心苦しい気持ち」と述べ、濃厚接触者になって感じた不安を「『世間の皆様がどう思っているのか』と、自分が本当に大きな重い荷物を背負ったよう」と表現した。

 現在は食事や洗濯は家族とは別にし、使った食器は煮沸消毒しているという。「当たり前のことだが、おかしな気持ち」と生活の難しさを語る。「私でさえそうだから、感染者は身体上の不調の上、自分が悪くもないのに周りの行動によってさらに苦しむだろうとしみじみと感じた」という。最後に会議出席者に「人権擁護の観点を常に意識しながら対策を進めて」と呼び掛けた。【原奈摘】

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