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静岡市駿河区丸子にある「駿府匠宿(たくみしゅく)」は、江戸期から受け継がれてきた同市内の伝統工芸を体験でき、その特徴を学べる市の施設。2018年には、来客数が累計500万人を突破し、19年は設立20周年の節目を迎えた。館長の伊藤昌裕さん(64)と設立初期からのメンバー、浅場洋一郎さん(71)に施設の意義と今後を聞いた。【「駿府匠宿」取材班】
取材班が訪れた日、匠宿の竹細工工房で楽しげな一行と出会った。静岡県立大と上智大が共催するスチューデントツアー参加者。アメリカ出身のエビレン・ストンさん(21)は「日本の伝統を感じられる素晴らしい体験。作った花瓶は母にお土産として持って帰る」と興奮気味。ドイツ出身のロビン・ショルツさん(23)も「ドイツの小学校で木工体験をしたことはあったが、竹は初めて。虫かごを選んだ理由は一番難易度が高かったから…
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