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新型コロナ 路上生活者に救いの手 ブラジル・サンパウロで運動拡大 手洗い場設け、予防法周知

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支援団体から弁当を受け取る路上生活者ら=サンパウロで2020年4月20日、山本太一撮影
支援団体から弁当を受け取る路上生活者ら=サンパウロで2020年4月20日、山本太一撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ブラジルの最大都市サンパウロで社会的弱者への救済運動が広がっている。路上生活者の支援団体は炊き出しを増やし、街頭に手洗い設備を設置。「ファベーラ」と呼ばれるスラム街では、住民組織がマスク生産や自前の救急サービス整備に取り組んでいる。

 4月20日、サンパウロ中心部の教会前で振る舞われた「炊き出し」の列に、1000人以上の路上生活者らが並んでいた。「温かい食事がありがたい」。約20年前から路上生活を続けるマリゼッチ・ソウザさんはうれしそうだ。

 炊き出しを運営する教会は以前から1日600食を提供してきたが、感染が拡大し始めた3月下旬以降、1日4000食に増やした。マルケス神父(30)は「路上生活者に限らず、仕事を失った貧困層が増えている。栄養のあるものを食べ、病気への抵抗力を強めてほしい」と話す。

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