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ストーリー

BCリーグ社長兼監督・岩村明憲さん(その1) 福島駆ける「二刀流」

ベンチで笑顔を見せる岩村明憲さん(左奥)。社長就任1年目を白星で締め「皆の思い出に残る、こういう試合をもっと増やしていきたい」=福島県郡山市のヨーク開成山スタジアムで2019年9月、和田大典撮影

 前日に降った雪がうっすらと残る阿武隈高地にほど近い福島県楢葉町の「SOSO・Rならはスタジアム」に、太平洋からの冷たい風が吹き付けていた。野球の独立リーグ、BCリーグ・福島レッドホープスがキャンプインした3月15日。「暖冬だから練習できると思っていたけど、参ったね」。準備運動をする選手を見守る球団社長兼監督の岩村明憲さん(41)は苦笑いを浮かべつつ、続けた。「でも、こうやって地元でできるのは大きいですよ」

 4日前の11日には選手とスタッフ全員で、9年前の「この日」に起きた東日本大震災による原発事故を取り上げた映画「Fukushima50」を見た。「福島のために」との共通認識を持つため自ら発案した。スタジアムから東京電力福島第1原発は直線で約15キロ。「一歩間違えば福島に誰も住めなくなっていた。ここでキャンプをすることはすごく意味がある」

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